珍事件手記
2話 家 出

依頼者は、声から察すると、何処となく品がある話し方をする中年女性である。
「うちの子が家出をしてしまったのです、捜してください。」
との依頼である。
「家出の状況を詳しく説明して頂けますか?」
「3日前に私は、その子と部屋で遊んでいたのです、すると突然、飛び出してしまったのです。」
「お子さんの歳はいくつですか?」
「もうすぐ4歳になります。」
「警察に保護願いは出しましたか?」
「勿論です、しかし率先して捜してくれないのです。」
「解りました、今からお宅までお伺い致します。」
 私は電話を切ってから大急ぎで依頼者宅に向かった、会社からかなりの距離があるが、4歳になる子供が3日間も行方不明で、生死が危ぶまれる。
 私は、依頼者宅に着いて、家出の理由が無いか聞いてみたが、一切無いと言う。
依頼者は、止めど無く涙を流しており、高齢出産で溺愛していた子供であろうと推測できた。
「あの日、この部屋で二人して遊んでいたのです、すると、その窓から飛び出してしまったのです。」
「お子さんの写真を見せて頂けますか?」
・・・私に手渡されたのは、セキセイインコが写っている写真であった・・・

メニューへ戻る
3話に進む
ts@tanteisha.net

探偵養成所カウンター